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がけのさやこ音楽日記「あなたのために進むしかないんだよ」

がけのさやこ音楽日記「あなたのために進むしかないんだよ」
書いたひと: COLOR pencils

 

2021.2.9

今日はね、立川の病院に行った後、ロータリーのところで、路上ライブをしました。公園じゃないところでやるのは、初めてで、ほんと、路上ライブって感じだった。

自分の紹介パネルと、投げ銭いれを、前において、歌い始める。

最初はアヤノちゃんの「とがる」。この曲は、アヤノちゃんにとっても、すごく思い入れの深いエネルギーがたくさんこもった曲だけれど、それと同じ魂があたしの中にも入っていて、「変わる!変わる!変わる!」と叫ぶところが、するどくて、空の遠くまで通り抜けてような声がでて、大好きなの。だから、よし!カネコアヤノ好きな人、見てろよ!じゃなくて、聞いてろよ!って気持ちで歌いました。

だけど、あれ?全然、声がでないよ。なぜか、声がかれてるの。だから、気持ちいところもでないし、最初にひくから、ギターのコードも上手くないし、きっと、通りすがっている人は、下手くそシンガーソングライターが歌っていると思ってるんだろう。

でもいいんだ。

あたしは、これからなんだから。

あたし、知っているの。いくら声がかれていたって、歌い続けると、サビた声が磨かれて行って、きれいな声になるんだ。何度も経験したことある。

だから、気にしない、気にしない、ビルの間からのぞく青空と太陽を見つめながら思いっきり自分の曲を歌ってく。

そしたら、面白い曲が今日できました。名前は『それは俺のためなのか?』

通りすぎていく人達を見ていると面白いことに、あの人、この人、きっと思っていることが伝わってくるようで、それをそのまま、歌にのっけることがあるんだ。

 

♪ちょっと、ぎくっとした

それは俺の ためなのか?

ちょっと、ぎくっとした

それは俺 あてなのか?

 

これは、通り過ぎていくオレに歌っているようで、昔の自分と重ねているんだ。

そうそう、あのシンガーソングライターは、下手くそなギターでよく歌えるな、しずかにしてくれないかな、うわっ、目があちゃった、あれ、でも結構かわいいじゃん

というのはあたしの中の今の妄想、実際はそこまで思いながら歌ってはいません。

 

さてさて、気まぐれの想いきりで初めた路上ライブだったけれど、何曲かな10曲とか、歌い終わった後、隣のベンチに腰掛けた新聞読んでたおじさんに話しかけました。

 

「今日は、天気がいいね~」

「そうだな、天気がいいな、威勢がよくいいな、もっとぱぁ~っとやればいいんだよ、今はこんな時期だから」

 

今日は、文字通り、誰も立ち止まって投げ銭してくれなかったから、こうして、少しでも聞いてくれた人と喋れるのは、嬉しいことだ。

 

「おじちゃん、ありがとね~またね~」

 

そういって別れたあたしは、少しぼーっとしてしまった。

 

ギターの音が止まれば、あたしも、この目の前を通り過ぎていく人たちと同じになる。なるべく情報をシャットアウトして、自分の中に潜り込む。まさか、通り過ぎていく人達の目をいちいち見ることなんてないし。

 

はぁ…。次はどうしようかな…。

 

べつに、事務所に所属しているわけでもないし、誰かが指示してくれるわけでもないし、自分のこれからやることを、全部自分で決めなきゃいけないと、こうやって、すごく空しく、寂しい世界に行ってしまう瞬間がある。

 

音を止めても、誰も、拍手してくれるわけでもなく、良かったといってくれるわけでもなく。やっぱりそれは悲しいことだけれど、それでも、あたしは、今日も歌を歌った。

 

♪自暴自棄よりも速く走るしか

明るい部屋はないんだよ

 

歌いおわったけれど、アヤノちゃんの曲を口ずさみながら、携帯で誰かからメッセージ来てないかチェックする。そう、携帯は、孤独の逃げ場なの。

そしたら、来てた!嬉しい!ちょうど、路上ライブをはじめた報告のメールを送ったところだったから、それへの返信、来てた。

 

「やらずに後悔するより、やって後悔する方がカッコいいと私は常に思っていますので、貴女の今の生き方に賛成です。」

 

その瞬間。あたしは、あたしは、そう、そうだ、そうだよ!

これは、生き様の問題なんだ、あたしは、この生き様で、あなたを、そうたくさん、思い浮かんでくるそれは、たくさん思い浮かんでくる人達の顔、あなたに、触れていたいんだ。

だから、歌うし、誰も聞いてくれてなくても、歌えるの。

 

シンガーソングライターだから、どう、ってことじゃないの、歌がどうってことじゃないの。

人間として、同じ人間として、違うところでも、お互い頑張ろう!って、

同じつらさや、痛みを抱えながら、それでも前に進んでいこうって、そういう力があるから、頑張れるんだ。

 

通り過ぎていく人、一人一人を見ていても、それはわかるよ。

本当は気になっているのに、決まづくて通り過ぎてく人

完全にシャットダウンしている人

ちょっと遠くで聞いている人

 

みんな、違うし、みんな、あたしの中に、いる自分だと思う。

だから、思いだす。空気そのまま、そこに流れる空気には現れない、人々の心の中にある葛藤をあたしは見つめていたい。

見えないものも、ちゃんと、繊細に敏感になれば、見えてくるんだ。

自分を否定するものは、よく見えてしまうから、あなたの顔を忘れないように。

 

♪It’s difficult for me to remember your soul

Soul, that feels my soul

It’s difficult for me to remember your soul

Soul, that needs my soul

But suddenly, it comes out from inside of me and gives me a power to move forward,

to move forward.

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