2021.3.23
昨日、ともだちに会いました。
久しぶりにアルバムのこと話した。どんな曲入れたいのか、何から始めたいいのか。
「ねぇねぇ、そしたらさ、まず何からやったらいいの?」
そしたら、レコーディングの方法、多くの商業的なCDは、ちゃんとあとからエフェクトかけて、ボーカルの声綺麗にしていることとか、一つ一つ、楽器ごとに録音して、あとからくっつけてることとか教えてくれた。
「そうかぁ…」
それを聞きながら、あたしは、ちょっと、ふくざつだ。複雑ふくざつ。
知ってるの。そのともだちは、ちゃんと「見せる」ことにこだわっていて、ちゃんと、多くの人にも見せて恥ずかしくない、レベルの高い所に仕上げてくれる技術や、意志がある。
でも、どうかな、あたしは、それを聞いて、
エフェクトかけるなんて、なんだか、ほんものじゃなくていやだなぁ…
と思った、のは、まぁ、いつも通りなのだけれど、でもそれと同時に、
やりたい!やりたい!、言ってて、いつまでたってもやらないやつが、立派に何かをいうことに恥ずかしさを覚えた。
「やってないのに、いうなよ」
恥ずかしい、やっているなら、ちゃんと前に進もうとしているならばわかるけど、そうでもないのに、ただ、「これはやだ」「こうしたい」というのは、言われる側になった時、のイライラとかそういうの、わかるもの。ともだちは、他人だけれど、でもあたし自身でもある。
だから、そう。いつもの会話だったら、言ったかもしれない「えぇ…」。
でも言わなかった。「そうかぁ…」ってただ、やらなきゃなって思って返事した。
「アルバムづくりって大変なのは、曲作るところやと思うんやけど、もう曲はできてるんやし、できると思うんやけどな。」
家に帰る。どうしよう、しばらく頭の中で考えながら、想像、これからのこと、予定たててレコーディングして、CDつくって…そんなこと、想像しながら、眠りについて。朝。
今まで作ってきた曲を書きだす。
くちかず、半獣、トンビに、さくら、はと、ハムスター、it’s noto easy for ya、太陽が沈む前に、西の空を、I know、Breath Milk、自覚…そうだ、これもあった、a lot of choices…
書き出せば、20曲以上あって、それで、書くたびに、一曲一曲、つくったときの、あたしの想い、つらさ、かなしさ、怒り、よろこび、そういうものを思い出す。
…ぜんぶ、ぜんぶ、大切な曲だ。
そう思った時。あたしは、わかった。
ちゃんと、自主制作のCD作ろう。一曲一曲、できた時の生歌が、ちゃんと携帯の中に入ってる。外で歌ったやつ、叫びながら歌ったやつ、嘘のない、真正面からおもいを伝えた、歌たちが、携帯のボイスレコーダーに残ってる。
それでいい。わざわざ、とりなおさなくていい。その未熟で純粋な、うたを、おもいを、いのちを、丁寧に、ラッピングしよう。絵をかこう、一曲一曲。おもいをCDの中に。
値段だって、決めなくていい。路上で出会った人、大切な人に、贈ろう。手がきで、一枚いちまい、創ろう。
でも、それと同時に、ちゃんと、綺麗な作品も作ろう。お店に売れるような、レベルの高いもの。音もきれいで、ジャケットもきれいで、CDもキレイで、まるでプロが作ったやつ。
友達の意見をしっかりきいて、とりいれて、いれる曲もちゃんと考えて、ギター上手になるように努力もして、声もちゃんとなおして、それで、つくろう。
値段も決めて、ストリーミングで配信もして。
そう思ったら、急にわくわく、やる気になってきて、あたしはすぐにともだちにメールを送った。
「いいもの、一緒に作ろうよ!!!」