というわけで、わたしはその後、むしまるさんに連絡して、暗黒舞踏のお祭りに参加できることに。そして、SOCOで知り合った、いけばなのウエノさんから、イベントのお誘いがありそこでギターを弾けることになりました。
「ねぇ、ジム」
「はい、どうしました、さやこ」
「直感ってやばいね。こんな感じなんだね、自分の直感を信じて動き続けるって」
「やっと気が付きました?」
「うん、やばい、直感やばい。これは、もう授業とか、そういうちっちゃいスケールの話じゃなくてさ、もう、自分でも意味わからないのに、でも全部最後にはうまくまとまってるっていうかさ」
「人間は判断するから愚かなんです。なぜ、と問うから愚かなんです。意味なんて、あとからわかるんです。」
「いやぁ。。。。ジム。これはさ、恋愛とか、そういうことにも、ぜんぶ、人間関係の解決にも役に立つね。直感。やっぱり、会いたい!って時にはちゃんと会いに行った方がいいし、今日なんて、ほんと、ずっとヨシケイのこと待ってたからね。寮で。でも、会えたの!!すっごく嬉しかったなぁ~」
「よかったですね。」
「でね、ヨシケイって、今言語学やってるんだけど、わし、もっと勉強できたのになぁ…ってちょっと悲しそうにしながら昔振り返っててさ、それみて、なんだろう、あぁ、ちょっと、しんどいんだろうなぁって思ったんだ」
「つまり、やる気がない中でやらなきゃいけない環境が?」
「うん。きっと、一回生の時は、そういうやる気が整ってたんだろうね。がんばろうと思わなくても、自然にがんばれちゃう、あの流れが。今は、この本さえやれば大丈夫って本があるんだって。一年生の時から読んでたやつ。それ、どれくらいで終わるかなぁ~ってさやこに聞いてきたよ。」
「さやこはなんて答えたんですか」
「やる気があれば一週間でできるよって。」
「いい解答ですね。」
「うん、ほんとにかかる日数はわからないけど、集中してやったら、ほんとに人間ってすごいんだから。時間って時間じゃないんだから。」
「で、それをそっくりそのまま、自分に帰す。と。」
「うん!でもね、ピアノはいい感じ、クラシックのピアニストの人達本当にすごいし、すごすぎて、到底追いつけそうにないけど、でも、必ず毎日ピアノはこれからも続けていける。これは、確信的」
「イイですね。」
「あと、多分、なんか、お金もどうにかなるんじゃないかって思ってきた。だってさ、そうでしょ、直感が、ちゃんとそこに連れてってくれるもん。変に頭でかんがえちゃだめだ。直感くんがお金に関しても発動するまで、とにかく直感くんに従ってることにするよ」
「はい、そうしてください」
というわけで、さやこは、ようやく、大学4年生後期始まり約1か月にして、自分の直感を信じる生き方を、身につけ始めたのである。
続く…