【署名のお願い】エスペラントを京大の第二外国語に——京大エスペラント語研究会からの提案

【署名のお願い】エスペラントを京大の第二外国語に——京大エスペラント語研究会からの提案

京都大学エスペラント語研究会よりご案内します。署名へのご協力をお願いいたします。

私たちは現在、エスペラントを京都大学の第二外国語(初修外国語)の選択肢として導入できないかという提案に向けて取り組んでおり、その一環として、学生を中心に「署名」という形で賛同を集めています。

京大エス研内では理念の違いは多少あるものの、「第二外国語としてのエスペラント導入を目指す」という方向性では一致しています。

署名フォーム:
https://forms.gle/6XFx5Wvr4wfjc9Lb7


なぜエスペラントなのか——背景と理念

この提案の背景にある考え方については、以下の2つの記事で詳しく論じています。

要点を簡潔にまとめると、以下の通りです。

現状の問題

日本の大学における第二外国語教育は、率直に言って形骸化しています。特に理系学部では、週に数コマ・わずか一年間の学習で実用的な水準に達することはまずなく、多くの学生は単位取得のためだけに惰性で教室に座っています。

エスペラント導入の利点

圧倒的な学習効率——エスペラントは文法が完全に規則的で例外がなく、正しい方法で学べば一年間で自身の英語力に追いつくことも可能です。最近の生成AIはどれも流暢なエスペラントを扱えるようになっており、学習環境も飛躍的に向上しています。

異文化理解のツールとしての優位性——エスペラントは特定の国家や民族に属さない中立的な言語であり、世界中の多様な背景を持つ人々と対等な立場で交流できます。特定の文化圏への入口よりも、多様な文化への窓を開く方が、「異文化理解」という目的により適っています。

予備教育効果——エスペラントを先に学ぶと、その後の他の外国語習得が促進されるという効果が、約100年にわたる研究で報告されています。言語学習の成功体験を得ることで、他の言語への挑戦意欲も高まります。

教員雇用の維持——エスペラントは規則的な言語であるため、既存の第二外国語教員が短期間で習得し、そのまま担当にスライドできます。特にロマンス諸語(仏語・伊語・西語など)の専門家は習得が極めて容易です。


制度的な実現可能性について

「制度的に本当にできるの?」と思われる方もいるかもしれないので、補足いたします。

この署名は、「署名だけで導入が決まる」という意味ではありません。私たちが目指しているのは、エスペラントを初修外国語(必修の第二外国語)の選択肢として追加し、必修単位として履修できるようにすることです。これは国際高等教育院(ILAS)が所管する領域であり、もちろん簡単ではありません。しかし、一定の需要と具体的な授業案を示すことができれば、検討の俎上に載せていただける可能性はあると考えています。

実現にあたっては、授業設計、担当体制、時間割枠、履修手続き、卒業要件との整合など、クリアすべき課題が多くあります。だからこそ署名は、「検討に値する需要がある」ことを示し、大学側が制度面の検討を進めるための後押しとして集めています。

現時点では、署名が1000筆集まった段階で、需要データと授業案(初級の構成、評価方法、運用案など)をまとめ、ILASに正式に相談・提案することを予定しています。


授業案の概要

授業案についてはすでに大枠の構想があります。

授業形式と到達目標

通年(前期・後期)の授業とし、到達目標は以下の通りです:

  • 標準:CEFR B1相当を合格水準に設定
  • 熱心な学生:CEFR B2相当も狙える設計

(参考:B1は「仕事、学校、娯楽などで普段出会うような身近な話題について、標準的な話し方であれば、主要な点を理解できる」レベル、B2は「自分の専門分野の技術的な議論も含めて、抽象的な話題でも複雑な文章の主要な内容を理解できる」レベルです。)

使用教材と進度

使用する教科書の候補はすでに目処が立っており、全101本の長文で構成されたものを予定しています。

京大の初修外国語は通常、90分1コマの授業がテスト・フィードバック期間を除いて通年で計56コマあります。1コマにつき長文2本前後のペースで進めれば、導入・復習・確認テスト等の時間を確保しながら、通年で到達目標に届く見通しです。


学習環境を支えるツール(個人的見解)

ここからは部内で統一した意見ではなく、あくまで個人的な意見です。

今回、エスペラントを第二外国語として導入できるのではと思ったのは、端的に言えば、生成AIを通じてエスペラントの学習環境を大きく整えられるようになり、日本からエスペラント教育を発信していく動機付けも充実させられたためです。

詳しい背景事情については、以下のリンク先にまとめています。なお、リンク先の記事の末尾には「エスペラント関連アプリ一覧」も掲載されており、本記事の下部で紹介しているツール群は、そこで言及されているアプリをより詳細に解説したものです。
エスペラントを大学の第二外国語に導入する提案——日本と中国から始める構想【理想編/ラフ案】

1. エスペラントルビ振りアプリ


エスペラントは文法ルールが非常に規則的なので、発音さえ学べば、初心者でもすぐに長文読解に入れます。

このアプリを使えば、エスペラント文に登場する各単語について、語根の上に注釈的なルビを付した文書を比較的容易に作成できます。これは、エスペラントを教えるうえで、特別なスキルが必須ではなくなったことを意味します。既存の語学教員が短期間でエスペラント授業を担当できる環境が整いつつあるのです。

サンプル:
https://takatakatake.github.io/esperanto_html/2512_revuo_hasegawa_teru.html

2. エスペラント4択学習アプリ

規則的な文法のおかげで、4択問題だけでも学習を完結でき、非常に短期間での習得が見込めます。

3. エスペラントの「漢字化」

エスペラントの各語根を対応する漢字に置き換え、オンライン入力・一括変換・一括戻しにも対応しています。漢字という東アジア共通の文字体系を通じて、エスペラントを私たちにとってより親しみやすいものにする試みであり、日本からエスペラント教育を発信していく独自の「動機」になりえます。


ご協力のお願い

ご意見・ご質問など、気軽にいただけると嬉しいです。長文を失礼いたしました。

差し支えない範囲で構いませんので、「署名してもよい」と感じる方が周囲にどのくらいいそうか、あるいはご自身としてどう思われるかなど、反応やご意見もいただけると助かります。

署名フォーム:
https://forms.gle/6XFx5Wvr4wfjc9Lb7

京都大学エスペラント語研究会
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