旅で一番大事なこと

旅で一番大事なこと

こんにちは。みなさんは、旅に行ったことがありますか?僕はあります。


旅っぽい写真

みなさんが旅で一番大事にしていることは何ですか。最近のインターネットユーザーはせっかちで長い文章を読むことを嫌う傾向にあるため、一番最初に結論を言ってしまうのがいいと聞きました。なので一番最初に結論を言います。ぼくは「その地域特有の新しいことに気づく」ことだと考えています。

ここまで読んでくださった方ありがとうございました。よろしければチャンネル登録・高評価のほうをよろしくお願いします。twitterfacebookもやってますのでフォローしていただけると嬉しいです。では次回の動画でお会いしましょう!ばいばい!!



















続きを読もうと思ってくださった限界旅行オタクのみなさん、ありがとうございます。もう少しだけ続けますね。

初めての土地に足を踏み入れた瞬間、自分の感じたことのない空気、触れたことのない文化、嗅いだことのない匂いがぼくらを待ち受けています。その土地特有の今まで経験してこなかった新しいものをどれだけ目ざとく気づくことができるかどうかがその旅の豊かさを決定づけるといってもいいでしょう。この文章では「気づき」の具体例をいくつか述べ、どうすればより濃い旅を楽しめるか考えていきたいと思います。

気づきの具体例その1-「ウチガビ」

僕は初めての土地に行くととりあえず近くのスーパーに行って何が売ってるのかな~~と観察するようにしています。スーパーっておもしろくて、その土地に住んでいる人が何をよく食べるのか、どんな食材がよく食べられているかが一目でわかるし、自分の地域では見かけないものがしれっと置いてあったりします。スーパーは気づきの宝庫だと考えています。

以前石垣島に訪れた際、スーパーマーケットで「ウチガビ」なるものを見つけました。

冥銭(金銭を模した副葬品)

墓参りやお盆の時期に焚いて先祖の霊があの世で金銭面で苦労しないようにするために焚かれるものです。焚くことで死後の世界で通用する通貨となるそうです。

実はこのウチカビ、以前中国の店先でよく似たものを見かけたことがありました。


大和尚批发

店の前に積み上げられていた謎の札束。こんな堂々と偽札売ってもいいのだろうか…?と最初はビビり散らしていましたが、法事とかで燃やすものだと教えてもらいました(毛沢東の顔写真って燃やしてもいいのか…?とも思った)。


このことを思い出し、紙幣を模した紙を燃やして弔う文化は中国に朝貢していた時代に琉球に伝えられた一方で本州にはあまり広まっていないものなのかなと考えました。実際この考えは正しく、14世紀後半に伝わり明治時代に普及したもののようです(wikipediaより)。

気づきの具体例その2-「道路に書かれた矢印」

対馬に訪れた初日、バスで島を縦断していた時、先の見通しの悪い急カーブの国道の路面に進行方向の矢印が書かれていることに気づきました。

な~~んでこんな矢印書く必要があるんですか??と思ったのですが、その前後に気づいた情報からある一つの考察が浮かび上がりました。みなさんも考えてみてください。

わかりやすいイメージ図

情報1:行く前に買った対馬についての本「対馬は九州本土から130km、朝鮮半島から50km離れた場所に位置し、南北に80km、東西に18kmと細長い形をしている」

情報2:ゲストハウスのご主人「東日本大震災以降ごろかな、釜山からフェリーで年々来てくれる韓国人が増えててね、一年で100億円も落としてくれていったのに2019年夏ごろの日本不買運動からピタっと誰も来なくなっちゃってね…大変だわ。そん時菅官房長官は『韓国人観光客が来なくても他の国からの観光客は来るので観光業の受ける打撃は軽微なもの』みたいなこと言ったのはちょっとあれだった。東京の人は東京しか見てない。対馬は観光客の9割を韓国人観光客に頼っていたのに。」

情報3:国際免許を持っていれば対馬でレンタカーを運転できますという旨の看板「国際免許を持っていれば対馬でレンタカーを運転できます」

あえて結論は書きませんが、こういった断片的な気づきから自分なりの結論を導き出していくのってとても楽しくないですか?このような何気ない日常に溶け込んでいるその場所特有のことにたくさん気づくことが旅の醍醐味だと考えています。

気づきを増やすために

では、より多くのことを気づくためにはどうしたらいいのでしょう。一言で表すなら「教養をつけること」です。植物・地学・昆虫・動物・文学・地理・歴史など、多面的な知識をつけることが気付きを増やすための一番の近道と考えます。

一昔前まではこれらの学問のうち特に自然科学の分野は「博物学」などという言葉で括られていましたが、学問領域が細分化した現在においてはあまりメジャーな言葉ではなくなってしまいました。

教養は眼鏡です。裸眼ではぼんやりとしていてよくわからないものでも教養という眼鏡をかけるとくっきりと細部までよく見通すことができます。一人の持っている眼鏡の量には限界がありますからいろいろな眼鏡を持っている友人と一緒に行ってあれこれ言い合うのがより楽しいでしょう。

これは8000万回くらい言ってるんですが、僕にとって一番望ましい旅行の形態は一人旅を2~4人で行くことだと思っています。往復の交通や宿では一緒に過ごすけれども日中は各自が自分の興味に合わせて思い思いの場所に行く。たまたま同じところに行きたい人がいればいっしょに行く。そして夜は宿で自分の今日の活動と気づいたことなどを共有する。これがbest オブ the 旅行だと思います。一緒に行ってくれる人、いつでもお待ちしております。

キャパシティを増やす

一方、気づいたことを消化して自分のものにできる限界量、いわばキャパシティのようなものもあるはずです。時間も体力も有限なのでキャパシティを増やすためには古典的ですが高頻度でメモをとることが一番効率の良い方法に思えます。ただし結構メモ取るのって習慣化しないとめんどくさいです。習慣化してもめんどくさいです。

また、毎日寝る前にその日の出来事を振り返る時間を設けられたら最高ですが、大量の新しいものに触れ続ける状態ではそんな余裕なんてありません。残念ですね。自分なりにキャパシティを増やす方法を確立している方は是非教えてください。

長期滞在で見えてくるもの

滞在が長くなればなるほどその土地に慣れてしまい、単位時間あたりに気づける新しいものの量はどんどん減っていきます。新しく気づけることが自分のキャパシティを大幅に下回ったとき、自分の振る舞いはかなり重要なものになります。一週間もいるとその日あったことを振り返って日記をつける余裕も出てきます。そこで考察を深めたり自分の考えをまとめたり、これまでの気づきが自分の人生をどう変えてくれるかなどをしっかり考えるフェーズだと思います。ぼくはこのフェーズでいままで納得のいく振る舞いをできたことがないので納得のいく振る舞いをできるようになりたいですね。

それっぽいグラフ(エクセルで描け)

まとめ的ななにか

・旅は新しいことをどれだけたくさん気づけるかが勝負

・新しいことを自分で消化するキャパシティを増やそう

・「新しいもの<<キャパシティ」になったときを有意義に使うための振る舞いを考えよう

・みんなの旅行談聞くの大好きなのでみんなもっと話して

それじゃあ最後に名鈑金コナンとかいうハイパーコンテクストギャグで終わりにしたいとおもいます!では!

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