7.1年を振り返って
編集 アストナージさん
コロナ禍の中で大学1回生を経験した若者たちはこの1年をどう感じているのだろうか。そしてそれをどう振り返るのだろうか。ここでは1回生をつなげる会が京大生向けに行った配信で募集したハッシュタグ「#コロナ禍の京大生を振り返る」に寄せられたツイートを振り返りながら、一部ではあるが京大生の「声」を見ていきたい。
まず1回生の中で多く見られたのがこのような意見ではないだろうか。
もう一回生終わるのマジ?となってる
#1回生の終わりを前に何を感じていますか— alpaca (@Tdrj2716) February 10, 2021
こういった驚きはおそらく大学生という時間の流れ方において普遍的にみられる感想であると考えられるが、この1年でオンライン授業や数々の行動が制限される中で「理想の大学生活」を送ることは叶わず、それに挫折する機会すら与えられることもなかった。自己実現の機会の喪失は、こうした期間の経過に対して現実味を薄れさせるところがあるのかもしれない。
#1回生の終わりを前に何を感じていますか
コロナにより色々制約がかかる形にはなったけど、この経験が何か将来に役立つと信じていくしか今はないと思ってる。ある意味では妥協の気持ち。まぁこれは性格的な問題もあるかもしれないけど。
— ミス教育 あずま (@ryoheiazuma1212) February 10, 2021
こうした諦めのような受け止めを方をする学生も多い。今年1年が特異な1年であり、こうした状況でしかできなかったことや、出会えなかったつながりがあったのは事実である。
#1回生の終わりを前に何を感じていますか
コロナ禍おわったらればだけど、Twitterの仕様上仕方ないけど
コロナ禍があってもなくても引きこもってた古典的陰キャツイッタラーVSコロナ禍でやむなく友達を求めてTwitterに流入したコロナ禍後はっちゃけたい陽キャツイッタラーVSダークライになってり— 金平糖 (@antiKDIfield7) February 10, 2021
こうした発言から見られるように、今年のTwitter上での大学生の交流は例年からすると異質なものだったのかもしれない。
また、コロナ禍で苦しむ学生像がメディアなどでクローズアップされて多くの人々がSNS上などで「同情」を寄せた。
それに対するこういう意見も見られた。
ねこ
@somecat_in_KU 2021年2月10日 #1回生の終わりを前に何を感じていますか 「今の1回生大変やね」と言ってくるだけでこの1年何もしてくれなかったな… それで少しでも1回生から好感が得れると思ってるんですかねぇ |
#1回生の終わりを前に何を感じていますか
「今の1回生大変やね」と言ってくるだけでこの1年何もしてくれなかったな…
それで少しでも1回生から好感が得れると思ってるんですかねぇ— ねこ (@somecat_in_KU) February 10, 2021
厳しい意見ではあるが、1回生に対して上回生や社会などから十全な機会保障があったとは言い難い。課外活動制限や感染状況などの難しい状況の中ではあったが、そうした同情が結局ポーズで終わってしまったというのはけして少なくない。こういった感想は多くの1回生の共感するところとなるだろう。
それでは最後にTwitter上の京大界隈にとった「(コロナ禍での学生生活、満足していますか?」のアンケートの結果をまとめる。
1回生をつなげる会
@2020tunagerukai ·3月3日 【コロナ禍での京大1回生の記録】 コロナ禍での「京大の対応」に何点付けますか? 100~76(9.9%) 75~51(17.4%) 50~26(36.6%) 25~0(36%) 計 333票 |
1回生をつなげる会
@2020tunagerukai ·2021年3月3日 【コロナ禍での京大1回生の記録】 コロナ禍での「自分」に何点付けますか? 100~76(22.2%) 75~51(26.8%) 50~26(25.3%) 25~0(25.8%) 計 198票 |
コロナ禍という状況の中でも小さな希望や、ここでしか得られなかったものを挙げる京大生も多かった。しかし、サークルによる上回生とのつながり、対面でのNFなどのイベント断絶、京大が、そして大学生がこれまで受け継いできたものが断絶され、学生たちを分断したこの1年。失ったものは決して少なくはない。今年失ったもの、今年途切れてしまったものが今後どのように影響を及ぼすのか、私たちは見つめていく必要があるだろう。
【編集・制作】
1回生をつなげる会
アストナージさん さくら川
特別編集委員会
アストナージさん タウリン
しょとう たつきぃ
スペシャルサンクス
なる