2.京大側・社会の対応
編集 アストナージさん
年月と1日の国内感染者の推移 | 京大の出来事・対応 | 社会の状況 |
一般入試の合格発表(3/10) 課外活動・新歓の自粛要請(3/31) 直前に授業開始延期を発表(4/1) オンライン入学式(4/7) オンラインでの授業スタート(5/7)
NFの延期が発表(7/25)
後期は一部が対面授業化(8/31)
TOEFL受験(10/31) 熊野寮祭 時計台占拠(11/27)
来年度対面授業の方針を発表(2/12) |
緊急事態宣言、全国へ(4/16)
緊急事態宣言解除(5/14)
#大学生の日常も大事だ バズる(7/17)
緊急事態宣言全国に拡大(1/13)
京都府の緊急事態宣言解除(2/28) |
オンライン授業の形態とその難しさ
京都大学では主に二つのオンライン授業が展開された。
「同期型(リアルタイム授業)」と「非同期型(オンデマンド授業)」である。
「同期型」ではzoom授業(90分ずっと行うもの、授業内でやることを指示してPandAに時間内に提出させるもの、ブレイクアウトセッションを用いてグループワークなどを行わせるものなどがあった)などがある。
PandAやYoutube、zoomなどが利用された。ただ、zoomでの授業にはストレスがかかるという声も多かった。
(匿名希望)
今期zoomばっかりか しんどいな
今期zoomばっかりか しんどいな
— ポタージュ (@_2pt) September 30, 2020
「非同期型」ではPandAを用いて講義映像や資料を配布し課題や感想を提出させるものがあった。一般的に「非同期型」の方が生徒の負担は軽いが、出席確認のために課題が出されるケースが多かった。各授業が課題を課してくることでそれが積もり積もって学生の負担になるという声が多く聞かれた。
学生「オンラインで課題多いし友達がいないので苦しいんです!何とかしてくれませんか?」
世間「うるせぇ!たかが学生身分が!みんな苦しんでんだよ!親のスネかじりで何エラソーに言ってんだ!?」
学生「」— らてたぺ【公式】 (@ratetape_ningen) August 18, 2020
サークルの新歓がない
対面新歓が制限された。例年の名物である「ビラロード」やサークルの先輩がご飯を奢ってくれる「対面新歓」は姿を消し、zoomなどで「オンライン新歓」が開かれた。
各サークル協力し合同オンライン新歓などが行われたが、飲食を共にしサークルの雰囲気を感じられる「対面新歓」の喪失は新入生にとって大きかった。
つなげる会のアンケート調査によれば対面新歓が規制されたことで、サークルなどに入るきっかけを失った人も少なくない。
1回生をつなげる会
@2020tunagerukai ·2021年3月3日 【コロナ禍での京大1回生の記録】 @サークルに所属していない京大1回生 サークルに入らない理由を教えてください ・新歓で雰囲気を確かめられなかったから(41%) ・コロナ禍で活動がないから(20.1%) ・その他(27.8%) ・そもそも入る気がない(11.1%) 計 144票 |
学生同士の交流
対面授業がなくなり、課外活動が制限されたことで学生同士の交流の機会は奪われた。
対面新歓の制限、サークルの活動制限、対面授業の停止…これまで学生が繋がりを築いてきた場が失われたことで、多くの1回生は孤立した。
また対面でのつながりを求めて交流を始める京大生( 主に早い時期に引っ越しを済ませた”下宿勢”)がいる一方で、コロナ禍での状況を見極めつつ京都への引っ越し(いわゆる”上洛”)を延期していた学生や”実家勢”との間には隔たりがあった。
デルタで大規模エンカしてるのか…
京都在住の人&下宿勢が羨ましい— ᴉɯnᖵ (@osaka_fumi) June 20, 2020
京都にすでにきている学生が一気に会い始めてコミュニティが形成され始めたらいま京都にいない人は焦るよな
コミュニティが作られるほどになるのは少数派と思うから深刻ではないと思ってるけど— さとし (@satorun12141) June 20, 2020
大学生は敵か #大学生の日常も大事だ
社会にとって大学生はコロナをばらまく存在なのだろうか。
大学生はコロナをばらまく存在、そうした認識によって苦しめられた部分もあった。
感染対策が協議され、政治からのメッセ―ジが訴えたのは「若い世代」の自粛。
20代から50代という広範な層を指すこの「若い世代」、しかし多くの人はこれを大学生のような「若者」と捉えているのではないだろうか。自粛しない若者として大学生を攻撃や誹謗の対象にする言説は多い。
そんな中2020年7月ごろからTwitter上で「#大学生の日常も大事だ」のハッシュタグでの投稿が増え、自粛の続く多くの学生の叫びが寄せられた。
後期もオンラインとなる大学も出てきているのに、一年分学費だけをしっかりと徴収して良いのだろうか。サークルなどの人間関係も構築されていないために、学びだけでなく学生文化まで危機に瀕してしまっている。 #大学生の日常も大事だ
— あづま (@azma_haiku) July 15, 2020
京都大学の受験者層や性質からいっても、既存のつながりやコミュニティを持たず新しい人間関係を築かなければならない大学1回生の負担は大きい。
ここからは様々な側面から光を当てて、コロナ禍の京大1回生がどうあったのかを歴史として記録していきたい。
参考
京都大学「令和2年度 授業の実施の変更について(2020年4月1日)」https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news/2020-04-01
京都大学「学生の皆さんへ」
https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/about/foundation/coronavirus/corona-gakusei
「新型コロナ関連の情報提供:NHK」
※表作成に際して編集者が一部編集を加えました。
NF事務局公式twitterhttps://twitter.com/nfoffice/status/1286830200022380544?s=20
Yahoo!ニュース「「自粛しない若者」像にうんざり 自粛する若者たちが抱く虚しさの背景とは〈AERA〉」
https://news.yahoo.co.jp/articles/d00a68f7474b8111cf4e62c8f390024706dbbd58?page=1
京都新聞「コロナ恐怖、増殖した言葉の刃 クラスター公表、情報が一人歩き 当事者らも割り切れぬ思い」
https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/276873
(以上 2021/03/10 3:46 閲覧)