待つのが辛いあなたへ

こんにちは京都大学東京大学同好会の会長です。今回は待つことについて書いていきます。合格発表を待つのを受験本番よりも辛いと感じる人は多いのではないでしょうか。そんな人たちに、待っている時に何をすれば気が紛れるかのアドバイス的なのができたらいいなと思います。私の実体験や友人の伝聞などを元にしたものなので個人差はあるでしょうが、一定効果があったものを述べていきます。

一つ目、狂う。徹底的に狂いましょう。狂い方はいろいろあるかと思いますが急に叫ぶのが一番だと思います。声が枯れるまで叫びましょう。精も根も尽き果てるまで叫んじゃいましょう。警察のお世話になると冷静になって狂いの効果が無くなるので、カラオケとかがちょうどいいかもしれません。夜の山とか川とか海とかもいいかもしれません。内に秘めた熱が全て消えて無くなるまで叫びましょう。ちなみに私は夜の川で叫んでいたら、対岸を散歩していた友人に観測されたことがあります。恥ずかしさとか消えるくらい思い切り狂いましょう。

二つ目、日記をつける。自分の思いの丈を全てぶちまけましょう。感情というのは言語化することで多少和らぐことがあります。人には見せられないような文章を量産しましょう。叫ぶのが苦手なら紙の上で叫びましょう、狂いましょう。ちなみに私はこの時期に書いた日記は破り捨てました。残しておくと黒歴史確定なので。破り捨てるの前提で残っているルーズリーフに書いとくといいかもしれませんね。でも今思うと残しておけばよかったかもなあ。

三つ目、写経をする。一心不乱に写経しましょう。狂うような情熱を冷静な行動に向けます。一つ目と二つ目のミックスみたいなものです。「疲れた」とか「飽きた」とか途中でそういう雑念が浮かびがちですが、狂いパワーでぶっ倒れるまで写経しましょう。目安として残ったボールペンだかシャー芯が全部無くなるまでやってもいいかもしれませんね。残留物というのは変に思念を吸収するせいなのか、時たま呪いのトーテムになってしまいがちなので、受験の記憶を全て捨て去る勢いで写経して消費するのがいいと思います。

四つ目、体を動かす。なるべく負荷の高いものがいいでしょう。携帯も財布も持たず、知っている道をもう無理ってなるまで限界まで走りましょう。そっから歩いて帰ると、もう疲れ切って余計なことなんて考えられなくなります。簡単に帰ってこれる手段とを捨てて、簡単に帰ってこれる距離より遠くに行くことがコツです。帰巣本能生存本能全開にして、ただ歩きましょう。本当に疲れるので。肉体的疲労を発生させるなら、これが一番だと思います。

五つ目、爆音で音楽を聴く。後遺症が残らない程度に、しかし脳がバグるくらいに音楽を聴きましょう。重低音が映える曲がいいですね。重厚なクラシックとかヘビメタとか。とにかく、狂えるくらいに爆音で、何もかんも消し飛ばす勢いで、音楽に身を委ねましょう。甘めのPOPはダメ。狂えないし段々のほほんとした雰囲気がムカついて携帯を壊したくなります。

最後に、どれだけ甘美に思えても、甘い幻想に浸かるのだけはやめておきましょう。意にそぐわぬ結果が来る可能性もあるのですから。そのうち肥大化した妄想に圧し潰されて余計に苦しむくらいなら、結果が分かった後に苦しむくらいなら、今は苦しむ余裕がないくらいまで疲れましょう。そうすれば、どんな結果であれ、疲れ切って泣くくらいしかできなくなります。嬉しくても悲しくても、ね。

待つことは、苦しいものです。苦しいのが嫌なら、苦しく無くなるくらい、他のことに熱中すればいいのです。受験が終わったのですから、こんな時くらい自分を縛るあれこれを解き放って、疲れるまで疲れましょう。それでいいんです。結果がどうであれ、これを読んでいる人たちの未来が幸せに満ち溢れていることを祈りつつ、ここでペンを置こうかと思います。読んでいただきありがとうございました。