2023年11月

全国学寮交流会誌「RYOUTONOMY」は、2022年に創刊された、全国の学生寮・学生自治空間をめぐる書物です。富山県・高知県・京都府・宮城県をはじめとする各地の自治空間・実践事例・学生寮等が特集されています。 https://x.com/Gakuryou_Kouryu/status/1608823376281501698?s=20 自治空間への皆様の関心は高く、おかげさまで各地での頒布物は完売に次ぐ完売となり、めでたく第二巻を出版する運びとなりました。 第二巻はコミックマーケット103(2023年冬)にて発売予定です。 次巻の出版にあたり、一人でも多くの皆様に全国学寮交流会・RYOUTONOMYをお届けするため、「販促！RYOUTONOMY！」と題しまして、今週からコミックマーケットまでの毎週、月曜日と金曜日の週二回に当たって、「千万遍石垣」上でRYOUTONOMY第一巻の内容の一部・並びに関連記事を配信することといたしました(Web公開に当たって、加筆訂正や図表の提示等の修正を行うことがあります。) 尚、第一巻の紙媒体は、メロンブックス様より入手可能です。 RYOUTONOMY（学寮交流会）の通販・購入はメロンブックス | 作品詳細 (melonbooks.co.jp) 元来人間は、現実の上に存在します。しかしながら、現実に人間を押し込めることが、近年とみに称揚されています。それが多方面における生きづらさの原因ではないでしょうか。 大学自治・学生自治による自治空間形成は、人間が現実の上にいるという、その当たり前の事実を認識し、社会実装する取り組みだといえます。多くの企業の現場にも、導入可能な方法でしょう。学問に基づく自治の実践は、大学を超えて皆様の力となり、ひいては社会を再編・活性化する一つのドグマとなりうるのです。 自治とは人間賛歌である-大学自治と学生自治へのエールを込めて | 千万遍石垣 (senmanben.com) 最後に、RYOTOMOMY 第一巻から、自治に関する１節を引用させていただきます。 “自治は形而上学的な概念でもなければ、何かのスローガンであるわけでもない。日々の生活をよくしようとする思い、これがしたいという思い、空間をよりよいものに変えていきたいという思いを現実に移す中で自治空間が建設されていくものなのだ。自治は目の前の現実と地続きであり、手と頭を使って皆で作るものである。皆が作れるところを作るがゆえに、全ての構成員は原則として平等であり、仲間であるという連帯が自治空間の中に生まれる。(ただし自治空間そのものを破壊する場合を除く)。自治空間を生み出すモチベーションは実践に伴う連帯であって、空想上の産物ではない。逆に言えば、自治空間を現出するノウハウの中には、生きやすい社会をつくるヒントがこれでもかと凝集されている。これもまた学生自治が注目される理由である。” これから大晦日まで、そしてこれからも、よろしくお願いいたします。